成功の実現(中村 天風)|たった1つの心がけで身体を取り戻す

Intro

「どうすれば成功できるのか」

「どうすれば健康になれるのか」

入院中から僕はずっと答えをもとめていた。

色々な人が、自分のことも分からずに適当なことを言ってきて

そのたびに「ああ、これはちょっと違うな」とか「この人ちょっと胡散臭いな」という感想をもって、1週間もやる気が持たずに、また怠惰な日々を送る毎日。

その中で唯一、「これは間違いない」と心が揺さぶられ、効果があるとわかり行動習慣までかわれたのがこの本です。

情報が錯乱して、本当に自分にあるような方法や使いまわしたような内容しかないなかで、本当に人生を一歩好転させるような、そんな世の中で必要なのは明日からできる具体的な一歩を示しつつ、ずっと読み続けられるような普遍的な内容の良書。


答えがないとわかっていても、正解がほしいタイミングってあるとおもいます。なにか行き詰っていて迷っている人がいれば、ぜひこの本を読んでほしいなと思います。

(得に呼吸法の部分だけでも値段以上の価値があります!)

こんな人にお勧め・

  • 実際の闘病者が人生を賭けて掴み取った、本質的な話が読みたい人
  • 健康に関して悩みがある人
  • 抽象的な人生成功法を知りたい人

感想

自己啓発の様に見えて、意外と健康本のような側面もある。


健康とか成功の話をすると肉体的な話ばかりが大事なように言われるがそうじゃないよ、という本。
成功←心身を修める(←肉体を修める←精神を修める)←日々の習慣を変えていく
筆者が一度病気で体を壊したことをきっかけに学びを得たことをまとめているので、わかっているけど、向き合えていなかった弱い自分の習慣にぶち当たる。


生き方より、まず自分の心身の健康を極め、そうすれば自然と全てのことが派生してうまく回っていくというのは非常に共感できる考えだった。
また具体的に何をやればいいのかまでシンプルに書いてあるので実践しやすい
少し文が難しくて3回ぐらい読み直さないと理解できなかった。


目次

「力」の篇
第1章 人生
第2章 真の積極
第3章 悟入転生

「勇気」の篇
第4章 恬淡明朗
第5章 より強く、逞しく
第6章 もはや何ものも恐れず

「信念」の篇
第7章 新天地を拓く
第8章 幸福の醍醐味
第9章 大いなる我が生命の力
第10章   成功の実現

本文

1章
P12
人間が人間らしく生きるには何をおいてもまず第一に我々は「生命の生存」を確保する「生き方」を考えなければならないのです。その次に「生命の生活」という「活かし方」を考える。ところが多くの人たちは生命生存の確保という大事なことをあまり留意しない傾向があるんです。

p14
それでは、どうすれば生命の生存の確保ができるかというと、心と体がうって一丸とされたものが生命である以上、心と体の両方をです、自然法則に絶対にそむかないようにすることです。

p16
心身統一法によってその内容量を増やす力、第一が体力であります。第二が胆力。第三が判断力。第四番目が断行力。第五番目が精力。第六番目が能力。この六つの力が生命の中にその内容量を豊富にしていない限りは、どんなことをしても完全健康と完全運命を自分の人生のものにすることはできないのであります。

2章
p31
およそ人生で何が大切かと言って、積極的精神以上に大切なものはないと言っていいほどこれは大切なものです。健康も長寿も運命も成功も、いえいえ、極論しますと、人生の一切合財の全てがこの積極的精神というもので決定されるためでなのであります。

P35
特に私が念を入れて強調したいことは、この積極的精神というものは、決して先天的なものじゃないということ。(中略)積極的精神態度をつくるということは、だれにでもできることです。


p47
結局、人生は心ひとつのおきどころですもの。暗い考え方でものを見れば、どんな場合でも喜びと感謝は感じられません。けれど、どんな些細なことでも感謝を先にして、喜びでこれを迎えたらば、お互いの住む世界はそれこそ黄金花咲く爛漫たる喜びの花園になります。 ですから、感謝を先にするということを忘れちゃいけない。

p67
心が弱ければ弱いほど、病がグングン悪くなるだけで良くならない事実を知っているだけに、何とかしてこの心を早くつくりたい、つくりたいと思うばかりが私の毎日だった。


p87
第一番に申しあげたいのは、物質文化の時代に生きているために、どうしても心を疎かにして肉体ばかりを考えて毎日を生きてきた結果、もちろん自分では気が付かないが、知らない間に自分の心の奥の潜在意識の中に消極的な観念要素がうーんと溜まっちゃったことが、一つの原因なんであります。

P100
潜在意識のなかに消極的な観念要素がうーんと詰まっているかぎりは、何事を見ても聞いても、積極的には考えられませんもの。そうすると、みんな間違いを間違いでなく、正当だと思っている間違いを、あくまでも訂正しないで一生を生きちまうんだ。

p102
結局、心が人生を感じる感じ方でそのまま極楽にもなり、地獄にもなるわけだ、そこで心に極楽を感じせしめて生きようとするには、心の中を掃除しなければだめなんです。クリーニングしなきゃだめなんですよ。それが「観念要素の更改」というんです。そうしない回切りは、どんなに学問をしようが、どんなに幸いに出世して、名誉、地位を高めてみても、またお金ができて見ても、はたから見ると幸福そうに見えるかもしれないけれど、本人自身はちっとも幸福じゃありませんよ。

p156
科学的にいうと、心が消極的になると1番先におっかない現象は、循環器障害。(中略)その結果がどうなるかというと、臓器障害。人間の体の中に生命を生かしていくのに必要な、肝臓、脾臓、膵臓、腎臓、いろいろ臓と名のつくものがあるでしょう。胃の腑、腸、いわゆる五臓六腑の動きが鈍っちまうんです。

p164
やっぱり人間てえ奴は自分を、どんな悪いときでも、詭弁を弄しても常に弁護したいという気持ちをもっていますからね。「あれだけ強かった俺がこんなに弱くなったのも、要するに病のためだ。苦しいから苦死因だ。痛いから痛いんだ。別に俺の心が弱いわけじゃない。結局こういう事実が俺の心をこうさせているんだ」。自分で考えても理屈にならないような理屈を、理屈にしていたんだよ。

p177
だらけ始めている心を引き締めなおそうというところから、新しい発心で考えだしたのが、これからあなた方にお教えする「天風式クンバハカ法」という方法なんです。


「信念の篇」7章p282
けれど、少しでも肉体に病が出たり、運命に非なるものがあると、すぐ肉体が自分だと思っちまうんだよ。なぜそういう間違いを、間違いと思わないで平気でやっているかというと、心が積極的でないからなんです。


10章「成功の実現」
・一切の人生を完成せしめるゴールデンキーは、想像という心の作用にバイブレーションを受けて強固になる信念のちからのひとつですよ。もっとも、こういうことを言ってわかる人は、潜在意識のもつ実在意識との驚くべき関係作用というものを理解している人で、この話がわからない人は、いつまで経っても聞いたことでかえって迷うかもしれないが。 きょうこの話を聞いているうちに、「ああそうか、つまり潜在意識の持っている素晴らしい作用を、実在意識からうまくコントロールしていく活用方法だな」っていうことがわかってきたろうと思う。 だから、絶え間なく心にはっきりした映像を描きなさい。。絶え間なく心に描く映像が汚ければ汚いほど人生は汚くなるし、気高ければ気高いほど、人生は価値高くなる。 もっと詳しく言おうね。想像力を十分に働かせて、実際にのぞみ求めているものを実際の姿として完全に、いわばありありと目に見えるように心の中に描くことなんだよ。


まとめ

病気を抱えていて、それでもなにか前向きに生きたいという人は絶対読むべき。

ただし高い。
中村天風さんの本は他にもあるので、記事でまとめていきます。

参考)有名な方なので、公式HPもあります

https://www.tempukai.or.jp/

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